薙刀

薙刀は上代の矛から発達したと思われているが、これの一般的の使用は平安から鎌倉時代の頃である。戦国時代に入り槍の使用が盛んとなり薙刀は衰えたが、穴澤主殿助盛秀と云う武将(桃山期)が薙刀で勇名を上げた。太平の江戸時代に入り、武士の表芸よりむしろ婦女子の武具となり、武家の子女は必ず薙刀を学び、嫁入りの際には持って嫁いだのである。